オープンデータとパートナーシップで
取り組みを加速させる
「マチノモト」は、行政が公開する国勢調査を始めとするオープンデータ(誰でも自由にアクセス・活用が可能なデータ)をまちづくりに活用できるものとしてまとめたものです。「地域で何かやってみたいけど、その地域で何が問題になっていて、どこから取り組んでいけばいいかわからない」「すでに取り組みがあるけど、それが本当に地域で求められている事なのかがよくわからない」こういう声に答えられる情報の提供を行うことが目的です。
地域レベルでの課題認識の持ち方は、なかなか直感の域を抜け出せないのが現状です。現場での直感は重要な意思決定の材料になりえます。しかし、そこに根拠となるデータがあることで多くの人たちを巻き込んだ合意や協働がなされていくと私たちは考えます。
今回、行政が公開しているオープンデータでは、とりわけ下京区や、学区単位※の地域レベルのものをデータとして取り扱いました。下京区のデータや学区のデータを、他のデータと比較して眺めることで「どのエリア」の「どんなことから」取り組んでいけばいいかを考えていくための材料となり、また、地域の現状をデータから把握することで、「何とかしたい!」という想いから「これをやりたい!」というシフトの後押しになればと願っています。
※【学区単位とは?】京都市内には「学区(元学区)」と呼ばれる地域活動単位があります。室町時代の自治組織「町組」や明治時代の小学校「番組小学校」の歴史を受け継いでおり、現在では小学校の統廃合により通学区域とは必ずしも一致しませんが、様々な団体による多くの地域活動が、今もこの「学区(元学区)」を中心に行われています(http://www5.city.kyoto.jp/chiiki-npo/images/jichikai/tebiki/1.pdf)。
作成者:藤本直樹・田中博文