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副業なんでも屋

更新日:1月14日

■ 記事の概要

今回は、会社員をしながら、副業としていきセンで地域活動をしている池田さんにお話を伺いました。


下京いきいき市民活動センターでの取り組みや、お仕事のこと、今後などについて紹介します。





【プロフィール】

・名前:池田瞬介

・仕事:会社員&副業型研究員






■地域活動を始めようと思ったきっかけ

池田さんは実家が下京区にあり、お店を経営しておられました。周りには商店がたくさんあり、にぎわっていたそうです。地域のコミュニティも形成されていて、地域の人に支えられていたという実感を持ちながら生活していました。

現在は下京区を離れて滋賀県に住み、大阪の企業に勤めておられます。下京区を離れても、下京区や京都が好きで、貢献したいという気持ちが地域活動を始めるきっかけとなりました。また、現在の生活は、以前と比べて人との交流が少なく、寂しさを感じたことが大きいそうです。

元々ご家族がお祭りなどの地域行事の企画・運営に参加していたところを見ていたことで、地域活動に対して抵抗は無かったとのことです。


■下京区に対する印象

昔から歴史や文化に興味があり、お寺巡りや御朱印集めといった趣味を持っているため、京都は好きだと教えてくれました。京都は歴史のある土地であるため、楽しいところだと話しておられました。また、下京区には、京都の中でも祇園祭の中心地であるという誇りがあります。

最近は芸大や水族館、昔ながらの家など、新しい物も昔ながらの物も入り混じって共存している町という印象があるそうです。下京区は京都の玄関口とも言える場所で、人の流れがたくさんあるところです。ですが、池田さんにとってはそれらは当たり前のことで、他の地域に住んで改めて意識したようです。





■本業と副業の両立について

本業と副業を両立することは、時間配分が大変だそうです。仕事だけではなくて、子育てもあり、私生活の時間を確保しようとするとなかなか難しいようです。

副業といえば、インターネット上でできる仕事も多いですが、地域活動は実際に地域に足を運んで、様々な人とお話しないと意味がないので、家と本業と副業で色んなところを行き来することになるのは大変だとおっしゃっていました。

両立のメリットとしては、自分の勤めている会社の拠点で、地域活動のチラシを設置することができるなど、本業と副業を繋げて活動することができることだそうです。また、本業では立場上、自分の判断が多くの人に影響を与えるため、責任が大きく、しっかり考える必要があります。しかし、地域活動では、何でもやってみる、とりあえず試してみるという積極性を持つことができ、頭でっかちにならずに動ける楽しさがあるそうです。その行動力は本業にも影響を与えているとのことです。


■伝統産業の良いところ

伝統産業の裏には、職人さんの長い工程が隠れています。時間をかけて紡いできたものが製品という形で自分たちが手に取って使うことができるため、物への愛着が強まると感じるそうです。工場で作られたものとは違い、心の豊かさを感じることができるところが魅力です。また、自然由来の素材を使っているものが多いことから、お手入れして長く使うことができるのも良いとのことです。安いものを何度も買い替えて使うよりかは、高くても良いものを長く使い続けたいという意識があり、経年変化を見る楽しさも感じられます。

池田さんはお料理が趣味だそうで、食器集めもされています。旅行に行くと、その地域ならではの焼き物を買うそうです。そこから地域の違いを探すことや、背景を知ることが楽しいとおっしゃっていました。外国では、中央アジアの民族的なものが好きだそうです。





■地域活動の課題

池田さんは、現在は下京区を離れていることや、地域活動を本業にしていないことから、「外からの視点」を持っています。下京区の人にとっては、自分はよそ者に見えてしまうかもしれないので、地域の人と仲良くなって、信頼関係を築いていくことが必要だと考えているそうです。地域の課題は、地域全体ではなく、一人一人の悩みが積み重なってできたものだとおっしゃっていました。このような課題は実際に地域の人とたくさんお話しないと明らかにならないため、泥臭く身体を張って解決する気持ちを持つようにしているとのことです。


■地域活動における目標

伝統産業は、実際に製品を手に取るところがスタートで、考えるだけでは何も始まりません。伝統産業といってもかなり幅広く、まだ触れたことのないものもたくさんあるので、もっと積極的に手に取っていくことが目標だそうです。

池田さんは、地域の人、特に若い世代の人が伝統産業に触れるきっかけをどんどん作っていきたいと思っておられます。伝統らしいことに固執せず、新しい形で地域の魅力として伝統産業を触れ、この地域の良さを自分から周りの人に、世界に、伝えられるようになってほしいと話していただきました。


■今後のキャリア

「何か分からない人」でいいと思っている、ということでした。

これからは企業も職種で細分化されていきます。専門化していくことで、ジャンルとジャンルの間に課題が生まれてしまいます。何か一つこれだ!というものを決めてしまうと、それしかできなくなってしまうのは嫌だとおっしゃっていました。何にでも興味を持って、ジャンル関係なく幅広くなんでもできる人でありたいそうです。

また、実家のように、あらゆる事情で事業を継続していくのが難しい事業者が増えてきていることから、そのサポートをしていきたいとのことです。




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