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子どもたちと地域、世代を結ぶ みんなの居場所 ひだまり

更新日:3 日前


 

 京都市下京区で活動されるみんなの居場所「ひだまり」は、地域の子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりを中心に、子どもと地域の方々のつながりを大切にした取り組みを行っています。子どもの居場所や、地域とのつながりの希薄化といった課題をきっかけに始まったこの活動は、今では子どもから大人まで、みんなにとって欠かせない存在となっています。

 今回は「ひだまり」の代表である藤澤さんにインタビューをさせて頂き、活動に込められた思いや、やりがいについてお話を伺いました。人と人とのつながりを大切にするための工夫など、地域活動やボランティアに関心のある方、何か新しいことを始めてみたいという方にとって、役立つヒントが詰まった内容です。


Q.みんなの居場所「ひだまり」では、どのような活動をされていますか。

 「ひだまり」は、5つのお寺が協力し、子どもだけに限らないみんなの居場所づくりに取り組んでいます。現在は、毎週金曜日と月1回の土曜日に定期的に開催しています。金曜日は、夕方に開催しており、以前はお菓子を用意していました。しかし、夕食前にお菓子をたくさん食べてしまう子も多く、健康面が気になっていました。そこで、「お菓子をお腹いっぱい食べるよりも、おにぎりを食べるほうがいいのでは?」という思いから、半年ほど前からおにぎりを作るようになりました。現在は、毎回 7合のお米を炊き、子どもたちが来るのを待っています。ありがたいことに半年前から下京区社会福祉協議会や地域の方々よりお米の支援をいただけるようになり、活動の支えとなっています。

 また土曜日は、「ひだまり食堂」として、子どもたちと一緒に食事を作り、全員で食卓を囲む時間を大切にしています。これまでに焼きそばやピザ、ちらし寿司など子どもたちが自分でトッピングを考え、楽しみながら調理に参加できるメニューに挑戦してきました。このような活動を通して、子どもたちの食材の好き嫌いが見えてくることもあります。今後は、そうした発見を活かし、より一層「食育」につながるような活動を展開していきたいと考えています。


Q.みんなの居場所「ひだまり」は、どのような居場所でありたいですか。

 みんなの居場所「ひだまり」は、学校でも家でもない、第三の誰でも安心して集える場所でありたいと考えています。私自身、幼い頃からお寺の子ども会に参加しており、学校や家とは異なる場所で友人と遊び、交流する時間を過ごしました。その経験は私にとって心を豊かにする大切な時間となりました。こうした経験から「ひだまり」も同じように気軽に立ち寄り、様々な人たちが繋がることができる場になればと願っています。

 お寺というと少し堅苦しく感じる方がいるかもしれません。しかし、ここでは「誰でも気軽に立ち寄っていい場所なんだ」と感じてもらえるような居場所づくりを大切にしていきたいです。

 

Q.実際に来ている子どもたちは、どのように過ごしていますか?

 日によって参加人数には変動がありますが、先日は23人もの子どもたちで賑わいました。予想を上回る活気にスタッフ一同驚きを隠せませんでした。

 「ひだまり」では毎週遊ぶおもちゃが変わるのも楽しみの1つです。バドミントン、ボール遊び、トランプやボードゲームなど幅広い遊びが行われています。少し前は懐かしいツイスターゲームが子どもたちの間で人気でした。地域の方におもちゃを寄付していただくこともあります。

 夏休みにはみんなで集まり、宿題をする時間を設けています。さらに、10月には仮装をして開催寺院を覚えてもらうために、お寺巡りをするイベントを開催しています。子どもたちが仮装して歩いていると、地域の方々が温かく声をかけてくださることもあり、地域とのつながりを強く実感します。

 

Q.活動を通して、「やっていてよかったな」と感じるのはどのような時ですか?

 活動を続ける中で「やっていてよかった」と感じる事は、子どもたちが学年や年齢の垣根を越えて、一緒に遊んでいる姿を見たときです。 ここでは積極的に話し、時にはリーダーのようにみんなをまとめる子が、学校では物静かだと聞くことがありました。それは、この場で子どもたちが心を開き、「ありのままの自分を出せているのではないか?」と思ったときに、この活動にやりがいを感じました。


Q.「ひだまりに参加したい」と考えている方へ、伝えたいことはありますか?

  「ひだまり」は基本的に渉成小学生を対象としていますが、地域の誰もが気軽に立ち寄れる場所でありたいと考えています。地域の高齢者や学生の方がボランティアとして参加してくださることもあります。「中学生になっても来たい」という声には、「どうぞ来てください」と伝えていますし、幼児を連れて参加される場合は、必ず保護者の方の付き添いをお願いしています。

 また、アレルギーなどの重要事項は参加申込書に記入していただき、安心して過ごせる環境づくりを心がけています。「ひだまり」では子どもたちだけでなく、地域の老若男女みんながつながれる場所です。いつでも遊びに来てください。



Q.これから「ひだまり」を、どのような場所にしていきたいですか?

 「ひだまり」は、さまざまな年代の方々に支えられながら活動を続けています。大人が子どもたちを支えているようでいて、実は私たちが子どもたちから元気や気づきを貰う場でもあります。「子どもたちのために何かしたい」という思いをやりがいとして感じてくださる方も多く、こうした関わりが下京全体へと広がり、地域で子どもたちを見守るきっかけになれば嬉しいです。

 また、「ひだまり」に来ることで「元気が出る」、「自分も誰かの役に立っている」と感じてもらえることは、大人にとっての生きがいや居場所づくりにもつながります。子どもだけの居場所ではなく、年齢関係なく誰もが安心して過ごせる「みんなの居場所」として育てていきたいと思います。人と人とのつながりが少しずつ広がっていくその過程も大切にしながら、温かな下京のまちをこれからも目指していきたいです。



編集後記

 今回、「ひだまり」さんにインタビューを行い、活動内容だけでなく、その根底にある思いや、人と人とのつながりの大切さを強く感じました。5つのお寺が互いに協力し合い、地域全体で子どもたちを見守る姿から、「居場所づくり」とは単に場を提供することではなく、子どもたちが安心して、ありのままの自分でいられる関係性を育んでいくことなのだと学ぶことができました。

 また、子どもたちだけでなく、関わる地域の方々が、やりがいや生きがいを感じながら活動されていることを知り、「ひだまり」は子どもたちにとっての居場所であると同時に、地域の方々にとっても大切な場であるのだと感じました。改めて、居場所づくりとは、人と人とのつながりを大切にし続けることそのものであると実感しました。貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

(インタビュー・記事作成 田室)


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