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◇イベントレポート◇第1回「SDGs de 地方創生カードゲーム」:DIVE-IN SHIMOGYO~ダイバーシティで地域社会を変える~

更新日:2021年3月30日

2021年2月26日(金)下京いきいき市民活動センターで連続講座『Dive-in SHIMOGYO』の第1回目を実施しました。当日は、<SDGs de地方創生>というカードゲームを行いました。


本イベントでは、SDGsの考え方を地域の活性化に活かし、地方創生を実現する方法について参加者全員で対話し、考えるためのゲームです。


”SDGs(持続可能な開発目標)”とは、【地球上の誰一人取り残さないこと】を理念として、2030年まで国連加盟国すべてが取り組む目標です。


ゲームは、与えられたお金と時間を使ってプロジェクト活動を行い、最終的に自身のゴールを達成するというものです。



行政担当として4つの役割があり、まちで活動する市民として12の役割があります。参加者は、それぞれの与えられた役割を演じます。


行政担当者には毎ターン予算が配られ、まちを良くすることをゴールとして提示されます。まちで活動する市民には、一次産業従事者や、まち工場の経営者、一市民など様々な役が与えられます。使える予算は限られていますが、代わりに普段の活動を通じて得られる人脈があります。


どのように活動し、どのようにまちに働きかけていくか。それはゲームに参加する参加者ひとりひとりに委ねられています。



そして、このゲームのもう一つの大きな要素が、地域の状況メーターです。参加者が行うプロジェクトによって、<経済><環境><人口>〈暮らし〉という4つのバロメーターが変化します。 この4つすべての数値を高め、より”豊かな世界”をつくっていくことが参加者に求められます。



ファシリテーターは、株式会社Beyond words の越希美江さん。

越さんの進行のもと、真剣に・楽しそうに、ゲームに参加されている様子が印象的でした。


ゲームを通して、相手の置かれた背景に耳を傾けて対話を重ねることで、より包括的な視点での課題解決につながることを実感しました。


グラフィックレコード①by Tsuyoshi Yamaue


今回のDive-in SHIMOHYO連続講座の参加者は、20代~70代まで男女比率はほぼ半々それぞれの置かれた状況も多様です。


グラフィックレコード②by Tsuyoshi Yamaue


「対話の数が多いひとほど、目標を達成した」「人との繋がりとコミュニケーションの大事さを知った」などの感想が参加者からは聞かれました。


相手の求めているもの、自分が求めているものを交換しながら、そして実現したい未来からバックキャスティングでいまやることを話し合いながら、共創でこれからを作ることが重要だな、という気づきがありました。


最後に地域でSDGsに取り組む際のキーワードとして、講師の越さんより5つの点が出されました。


①協働

②マルチアプローチ

③指標化(見える化)

④バックキャスティング

⑤システム思考


一つ目は協働。自分だけでなく、ほかの人と協力して問題解決に取り組むということです。


二つ目は、マルチアプローチ。実際に問題を解決しようと思うと、様々なセクターが関係してきます。その際に、セクターを超えたマルチアプローチで取り組むことが重要です。


三つ目が指標化。ゲームのなかでも「経済」「暮らし」「人口」「環境」という4つの点についてバロメーターが常に見える化されており、それにより重点的に取り組むべきプロジェクトや助けが必要なプロジェクトを認識することができました。


四つ目は、バックキャスティング。SDGsは誰一人取り残さないために2030年までに達成する目標として掲げられています。この目標は、未来にどう在りたいか?という目指す状態からいま私たちが取り組むべきことに落とし込んでいます。この発想がバックキャスティングと言われるものです。


五つ目がシステム思考。下の図は、アフリカのチャド湖の事例です。

この湖は温暖化・砂漠化の影響で水位が下がり、豊かな水の恩恵を受け農業や漁業に従事していた多くの住民が、仕事を失い、大都市へと移り住んだ。大都市には貧困層が増えた結果、都市でのつながりが希薄で貧しい生活を送る多くの若者がイスラム過激派組織の勧誘を受け、テロ活動へと加わり、世界各地でテロ行為が急激する一因となったのだ。気候変動と世界平和、誰もが知っていて一見無関係な2つの問題が実は根っこではつながっているのだ(引用:https://sdgslocal.jp/2020/05/01/keynote01/)

このように、問題をシステムとして捉えることがSDGsにおいてのキーポイントとなります。


これらの重要な点をカードゲームを通じて体感し、共通認識として持つことができました。


(文:地域コミュニケーター 藤本直樹)

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