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コロナと向き合う 下京のwithコロナ【web限定公開】

更新日:3月14日

 


 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、瞬く間に全世界に広がり、人びとのくらしは大きく変化しました。他者や社会のために活動してきた市民公益活動も、これまでの活動の在り方を問い直す必要に迫られています。

 そこで「Carre'」では、下京区の市民活動者がどのようにコロナと向き合ってきたかを取材することにしました。

 Withコロナという激動の社会において、互いに支え合い、心豊かに暮らしていける社会を築こうとする取組を、ぜひご覧ください。


※取材内容は、令和2年8月時点のものです。

※取材は、電話・メール・少人数での取材など、感染拡大防止に配慮して実施いたしました。




子育て世代を支援 BEBERICA


【団体概要】

 BEBERICAは、「あかちゃんと一緒にせかいをつくる」をテーマに、あかちゃんとおとなに向けたパフォーマンス(ベイビーシアター)を制作する、2016年に弓井茉那さんを中心に結成されたシアターカンパニー。2018年から京都を拠点に活動。これまでに数々の職場や公共ホールで上演を行う。コロナ以降では、はじめて10月に茨木クリエイトセンターで公演を行う。


【コロナ禍で変わったこと】

 いくつかのイベントが中止・延期となる。その中で、かねてより挑戦したかったオンラインでのベイビーシアター公演、子育て中の人たちとベイビーシアターファンの交流の場となるオンラインサロンを始める。


【子育て世代が困っていること】

 子育て当事者は平常時でも孤独に陥りがち。コロナ禍により子育て広場や子どもと参加できるイベントがなくなり、息抜きできる機会が減っており、子育て当事者は更に孤独な状況に追い込まれている。


【今後の課題】

 感染予防の観点から、本来、あかちゃんの成長と発達に欠かせない「ふれあい」「他者との交流」を避けざるを得なくなった。いずれコロナが去ったあとも、この延長で敬遠されてしまわないように、「あかちゃんとおとなが同じ観劇体験を共にすること」を通して、「あかちゃんとおとなが一緒に参加する社会づくり」の重要性について、訴えていきたい。



HP:  https://www.beberica.com/




子どもを支援 西本願寺 みんなの笑顔食堂


【団体概要】

 西本願寺「みんなの笑顔食堂」は、2018年に西本願寺の重点プロジェクトのひとつとして始められた。月に1度、子どもたち、またはその保護者などを招いて、子ども食堂を開催。対象は保育園から中学生くらいまでの子ども。食材は企業などから提供され、西本願寺職員やボランティアにより運営されており、毎回100人くらい集まる。


【コロナで変わったこと】

 三密を避けなければいけないため、コロナの流行が始まった2月から現在(8月)まで、子ども食堂は中止している。そのため、現在は、がんこ寿司とコラボでお弁当を毎日80食を提供している。この弁当は、バイトがなくなった大学生も購入可能としている。(8月末終了)


【子どもたちが困っていること】

 皆で交流する機会が減ってしまったこと。


【今後の課題】

 子ども食堂の開催が見込めない現在、新たな居場所作りとして、密になることを避けた学習支援を考えている。夕方に学習支援を行い、参加した子どもに弁当を持って帰ってもらうことも検討。学習支援と生活支援のコラボを考える。頻度をどのくらいでやるかは未定。

 また西本願寺は北米、ハワイ、ブラジル、ネパールなど海外に支部を持つため、それらの拠点と協働して、海外の困っている子どもたちへの支援も展開していきたい。


HP: https://www.hongwanji.or.jp/project/agenda/children.html




障がい者を支援 社会福祉法人 きょうどう


【団体概要】

 様々なハンディキャップを持ちながらも、その人らしい生き方、働き方ができるように、多くの人の支えを得て、いろいろな仕事に取り組んでいる就労継続支援B型事業所。自主製品の作成から清掃業務まで30名の利用者さんが関わり、日々奮闘している。


【コロナで変わったこと】

 宿泊客の減少により、ゲストハウスの仕事はほぼなくなったが、その代わりにマスクの販売や内職を増やして、トータル的にはプラスに転じることができた。ただ、利用者さんたちが、楽しみにしているイベントの中止があり、余暇活動もできなくなり、モチベーションが低下し、不安定な精神状態になる人も増えたので、事業所内で楽しみを提供できる場を模索中。


【障がいを持つ方が困っていること】

 利用者さんはテレビの情報やネットの情報だけではコロナのことを理解するのが困難。過剰に恐れる、あるいはまったく気にしないなどに分かれる。疑わしい時の対処の方法などを外部から伝えてもらえれば、印象に残りやすく活用しやすい。新たな生活様式に正しく対応していく指針がほしい。


【今後の課題】

 利用者さんの感染拡大防止のための正しい知識の提供や安全確保が最大のテーマ。またコロナが問題となっている現状に対して、事業所が地域のためにできることを模索。下京区内の保育園へのマスクの寄付なども行ったが、今後もこういった地域の連携の一端を担いたい。



​HP: http://swc-kyodo.com/




在留外国人を支援 パルヨン


【団体概要】

 パルヨンは、2007年、在日フィンランド女性ニーナ・ハッカライネンさんによって設立された、仕事・留学・結婚などで日本に在住している外国人女性を支援する団体。主な活動は、隔月に外国人女性と日本人女性が集まり、情報交換、悩み相談などを行う“プフー”というミーティング、外国人女性のためのサポート電話、日本人と外国人がうまく共存していくためのワークショップ開催など。


【コロナで変わったこと】

  “プフー”をよりどころとしている外国人女性も多かったため、5月は初めてオンラインで“プフー”を開催した。


【在留外国人の方が困っていること】

 サポート電話の悩みもコロナ関連のものが多々ある。中でも、給付金の情報などは、どうしても外国人には届きにくい。パルヨンでは、Facebookなどで、やさしい日本語を使った情報などを発信している。


【今後の課題】

 この状況の中で、外国人女性が孤立しないように、また情報がきちんといきわたるような支援が求められる。オンラインが苦手な外国人女性もいるので、三密を避けて、少数で集まりを持つ、などの対応を考えたい。



HP: https://paruyon.jimdofree.com/




学生を支援 



【団体概要】

 学⽣PLACE+(がくせいぷらす)は、キャンパスプラザ京都の⼀階にある、市内で京都のまちの活性化や社会貢献につながる活動を⾏う学⽣をサポートするスペース。学⽣団体の会議や作業などに使うスペースの提供、備品の貸出、専⾨コーディネーターによる活動の相談などを⾏っている。また、学⽣PLACE+を拠点にした、地域連携やボランティアコーディネーションの事業も⾏っている。


【コロナで変わったこと】

 4⽉中旬から5⽉末までは、学⽣PLACE+の利⽤を停⽌し、対⾯で実施している事業についても休⽌。また、前期期間中は、各⼤学も課外活動を⾃粛されており、学⽣もこれまでのような活動が⼗分にできない状況である。


【学⽣が困っていること】

 オンライン活動を⾏うにも、コミュニケーションには限界があり、メンバーのモチベーション維持や作業分担、引継ぎなど、全体の運営に⽀障が出ている。